「整骨院の経営って厳しいのかな?」
「経営を安定させるための戦略を教えて欲しい!」
「整骨院の経営で失敗しているのは何が原因なの?」
整骨院の経営を安定させるためには、戦略を練って実行することが大切です。闇雲に行動していても、売上をアップさせるのは難しいでしょう。
とはいえ、どんな戦略を実行すればよいのかわかりませんよね。加えて、経営が上手くいかず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、整骨院を経営している方に向けて、実行して欲しい経営戦略を10点紹介します。
筆者である僕は個人治療院を経営しており、毎月30名の新規顧客や150万円の収入獲得に成功しています!
コラムを最後まで読むことで、整骨院の経営を安定させるためのノウハウが身につくはずです。「売上を伸ばしたい」「厳しい経営状況から抜け出したい」と考えている方は、ぜひご一読ください。
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整骨院の経営が厳しいと言われる3つの理由
整骨院の経営をする際には、以下3つの環境を知っておく必要があります。
- 整骨院が増加している
- 保険診療のみでは稼ぎにくい
- 廃業ラッシュの傾向にある
実際のデータとあわせて紹介します。整骨院を経営している方は、必ずチェックしておきましょう。
1. 整骨院が増加している
厚生労働省の調べによると、整骨院(柔道整復の施術所)の数は以下のように変化しています。
年次 | 整骨院の数 |
---|---|
2010年 | 50,428件 |
2012年 | 58,573件 |
2014年 | 63,873件 |
2016年 | 68,120件 |
2018年 | 73,017件 |
2020年 | 75,786件 |
表を見ると、整骨院の数は年々増加傾向にあることがわかります。
2010~2020年の10年間で、約25,000件増えているのはおどろきですね!
整骨院の数が増加しているということは、競争が激化している証拠でもあります。数が増えると売上は分散されるため、一店舗あたりの収入は下がりがちです。
2. 保険診療のみでは稼ぎにくい
整骨院を経営している方のなかには、保険診療を中心におこなっている方もいるでしょう。しかし、保険診療のみでできることは少なく、稼ぎにくいのが事実です。
保険診療のみでおこなえる症例は、主に以下のとおりです。
- 骨折
- 脱臼
- 捻挫
- 挫傷
近年では、骨折や脱臼した患者は、整骨院ではなく病院に行くケースが多く見受けられます!
このように、保険診療だけでは数少ない症例しか扱えません。
整骨院の経営を安定させるためには、保険外のメニューを提供することが大切です。
3. 廃業ラッシュの傾向にある
少し古いデータではありますが、東京商工リサーチ調べによる2015~2018年の整骨院の廃業数は以下のとおりです。
年次 | 整骨院の廃業数 |
---|---|
2015年 | 40件 |
2016年 | 58件 |
2017年 | 68件 |
2018年 | 93件 |
2019年以降のデータは発表されていないものの、廃業数は増加傾向にあることがわかりますね!
整骨院経営において対策を練らなければ、廃業する確率が高いといえます。
なお関連記事「【安心して】整骨院の経営が厳しいと言われる3つの理由!利益を安定させるコツやNG行動を解説」でも整骨院の経営が厳しい理由を解説しています。現状を把握するためにも、ぜひご覧ください!
【タイプ別】整骨院経営者の平均年収
ここでは、以下のタイプ別に、整骨院経営者の平均年収を解説します。
- 1人で経営している場合
- スタッフを雇っている場合
- 複数店舗を経営している場合
ぜひ参考にしてみてください。
1. 1人で経営している場合
1人で経営している場合、集客・受付・施術の全てを自分で行わなければなりません。そのため、収入は施術料金に依存します。
たとえば、1回あたりの施術が8,000円で1日に10人の施術を実施し、月に20日働くと仮定します。月収は8,000×10×20=160万円、年収は160万円×12=1,920万円です!
もちろん、家賃・諸経費・所得税・住民税などが引かれるので、満額で手元に入るわけではありません。また、休みや病気などで働けない日が増えると収入が減るリスクがあります。
しかし、自分のみの収入が確保できればよいので、仕事量を調整しやすいのは魅力です。
2. スタッフを雇っている場合
ひとつの施設において複数のスタッフを雇うと、給料や社会保険などを支払う必要があります。また、クオリティの高い接客や施術ができるようになるための教育も欠かせません。
ただ、必要経費が増える一方で、施術できる数も増えるので大幅な収入アップが見込めるでしょう。
単純な計算ですが、2名のスタッフと自分で3名の施術者がいれば、1人経営の3倍の売上となり、月収480万円・年収5,760万円を目指せます!
しかし、この場合も従業員への給料に加え、家賃・給与・諸経費などがかかります。税理士や社労士に業務の一部を委託するとなると、手取り額はさらに下がるでしょう。
スタッフの管理はストレスの原因になりやすいので、仕事のバランスを考えましょう。
3. 複数店舗を経営している場合
複数の整骨院を経営する場合、経営者は管理業務がメインとなるので、収入は各店舗の利益に左右されます。
たとえば、3店舗を経営していて、それぞれが複数スタッフの店舗と同じくらいの売上があるなら、月収1,440万円・年収1億7,280万円を目指せます!
しかし、この場合も経費や人件費が引かれるので、全体の10%が利益として残ればかなりよいほうです。
分院展開が進むにつれ、経営者には施術技術の高さよりも折衝力やマネジメント能力が問われる場面が増えます。また、成長して技術力も上がったスタッフを独立させるか、自分の整骨院の分院で院長として雇用し続ける環境を整えられるかも、その後の収入に大きく影響するでしょう。
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整骨院が実践したい経営戦略10選
整骨院が経営を安定させるためには、主に以下10個の戦略を意識してみてください。
- 複数の広告に取り組む
- 目的に応じて広告を使い分ける
- 成果が出ている広告の真似をする
- 広告の費用対効果を考える
- 広告同士の誘導を意識する
- 患者目線を心がける
- 速効型と積み上げ型を併用する
- 問診のテクニックを理解する
- リピーターを獲得する
- 自費メニューを取り入れる
この戦略を実践することで、僕は毎月150万円を安定して稼げるようになりました!
整骨院の経営で悩んでいる方は必見です。ぜひ参考にしてみてください。
1. 複数の広告に取り組む
整骨院が経営を安定させるためには、集客に力を入れることが大切です。集客する際には、複数の広告を一気に打ち出して、自分をあらゆる角度からアピールしましょう。
さまざまな人の目に触れる機会が増え、認知してもらいやすくなります。
たとえば、CMや雑誌などで同じ服が紹介されていると「買ってみようかな?」と興味を持ちますよね!
広告を打ち出すのは、10個程度がよいです。さまざまな媒体を利用して、まずは自分の整骨院を知ってもらいましょう。
2. 目的に応じて広告を使い分ける
広告と一言でまとめても、種類によって効果が異なります!
たとえば、新規集客を目的としているなら、速効性のあるチラシが向いています。反対に、毎月10名程度の集客ができているのであれば、患者と信頼関係を築けるSNSの活用がよいでしょう。
目的にあわせて広告を臨機応変に使い分けることで、効率よく集客ができます。
3. 成果が出ている広告の真似をする
広告作りで迷ったら、成果が出ているものを参考にしましょう。たとえば、Instagramなら投稿内容やプロフィールに記載している文章などを真似します。
新規集客を始めたてのときは、ノウハウが浅い状態です。そのため、いきなり画像制作をしたり広告を打ったりしても効果が期待できません。
集客のハードルを下げるためにも、まずは成果が出ている広告を真似してみてください。
オリジナリティを出すのは、集客の実感ができてきてからで問題ありません!
4. 広告の費用対効果を考える
「かけた費用に対して、どれだけ利益が出ているのか」を広告ごとに考えましょう。費用対効果が高い広告に力を入れれば、経営が安定するためです。
たとえば、1万円かけて100人集客できたものよりも、5,000円で200人集客できた広告のほうが費用対効果が高いことがわかりますね!
費用対効果を考える際には、まずはさまざまな広告にチャレンジするのが大切。集客数を確保してからデータ分析をおこなうことがポイントです。
5. 広告同士の誘導を意識する
広告同士の誘導とは、チラシにLINEのQRコードを張ったり、ホームページにYouTubeの動画を掲載したりすることを指します。
メリットは、顧客への接触が増えることです。集客力を高められ、経営が安定することが期待できます。
広告同士の誘導を考える際は、まずは自分で流れを3パターン用意してみましょう。
誘導方法がわからなければ、反応が取れている事例を真似するのでOKです!
6. 患者目線を心がける
患者目線での対応を心がけることで、感情の変化を感じられるようになります。「来店しよう」と思う気持ちになるにはどうしたらよいのかが理解でき、集客力がアップします。
さらに、問診時にも患者の感情を考えられるようになるため、リピート率の向上も期待できますよ!
患者の気持ちを考える際は、無心になって感じることが大切です。専門家として「こうだろう」と決めつけるのではなく、素人目線で考えることを意識しましょう。
7. 速攻型と積み上げ型を併用する
集客の方法は、主に速効型と積み上げ型の2種類に分けられます。各方法のメリット・デメリットや集客例は以下のとおりです。
種類 | メリット | デメリット | 例 |
---|---|---|---|
速攻型 | 効果が出るのが早い | 継続的におこなわないと効果が出ない | チラシ、ポスティング |
積み上げ型 | 効果が出るまで時間がかかる | 将来的に少ない労力で集客できる | SNS |
僕が受講生に集客を教える際には、2つの方法を組み合わせることをおすすめしています!
速効型と積み上げ型を併用することで、お互いのデメリットを補えます。「チラシだけ・SNSだけしていた」という方は、ぜひ2つの集客を組み合わせてみてください。
なお、僕のメルマガでは、速効型と積み上げ型を組み合わせた集客のノウハウを無料で紹介しています。集客に悩んでいる方は、ぜひお気軽に登録してみてください!
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8. 問診のテクニックを理解する
突然ですが、問診をなんとなくおこなっていませんか?
問診では、明確な目的を持って臨むことが重要です。目的があいまいだと、患者の本当の悩みを引き出せません。
問診する際には、主に以下の項目を聞きましょう。
- 本当に解決したいことは?
- 悩みを解決するためにどんなことをしてきた?
- 悩みは解決した?なぜ解決しなかったのか?
- 解決するならどんな方法があると考えているか?
これらの項目を聞くことで、患者のことをより深く理解できます。加えて、患者自身が「悩みを解決できていない」と自覚させることにもつながります。
9. リピーターを獲得する
リピート率が上がると、経営が安定しやすくなります。新規顧客の獲得だけではなく、リピーターの増加にも意識を傾けましょう。
リピーターを獲得するためには、患者に「整骨院に通う価値」を感じてもらうことが重要です。価値を生み出すには、患者が抱えている深い問題を引き出したり、求めるゴールを聞き出したりするよう意識してみてください。
患者の気持ちを考えることがポイントです!
リピーターの獲得については、関連動画「【警告】これを知らずに初回対応をしないでください!リピート集中マニュアルを手にしてください」にてより詳しく解説しています!あわせてチェックしてみてください。
10. 自費メニューを取り入れる
保険適用の治療のみだと、売上が伸びにくいのが現状。さらなる売上アップを目指すなら、自費メニューの導入を検討しましょう。
自費メニューは単価8,000円ほどで提供できるので、経営の安定に大きく貢献してくれます!
また、自費メニューで自院の技術や施術効果が患者さんに伝われば、競合と差別化できるうえに、リピートにつながりやすくなります。
自費メニューの導入方法については関連記事「【真似して】整骨院で自費メニューを取り入れる3ステップを公開!注意点や具体的な内容も解説」で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください!
整骨院の経営を成功させる3つのコツ
ここでは、整骨院の経営を成功させるコツを3つ紹介します。
- 他院と差別化する
- 料金を高めに設定する
- 楽な方法に逃げない
ぜひ参考にしてみてください。
1. 他院と差別化する
「〇〇と言えば〇〇だよね」と言われるくらいの自院の強みがないと、他院に患者さんを取られるのは時間の問題です。通っている患者さんのニーズやその地域の競合の強みを俯瞰しつつ、差別化できるポイントを見出しましょう。
独自の強みがあるかないかで、整体院の経営状況は大きく変わります!
2. 料金を高めに設定する
安さを売りにすると、新規の顧客には困らないイメージがありますが、自院のブランドが下がってしまいます。競合の調査と目指している売上をもとに、適正な価格設定を行いましょう。
もちろん、価格に見合った施術クオリティの向上も欠かせません!
3. 楽な方法に逃げない
整骨院を開業して、経営を安定させるのは決して楽なことではありません。雇われていた頃とは異なり、施術以外にもマーケティングや会計などの知識を学ぶ必要があるので、茨の道だと感じる人も多いでしょう。
だからこそ、楽な方法に逃げてはいけません!
地道な集客活動や丁寧な施術を怠らないことで、少しずつ努力が実を結ぶのだと実感できるようになるはずです。
整骨院の経営で失敗する5つの原因
整骨院の経営が「厳しい」と感じている場合、主に以下5つの失敗をしている可能性があります。
- スタッフに清潔感がない
- 院前や院内に気を遣っていない
- ホームページを作り込んでいない
- 広告の打ち出しが不足している
- 問診でミスをおかしている
ぜひご自身の状況と照らしあわせながら読み進めてみてください。
整骨院の経営で悩んでいる方は、関連記事「【安心して】整骨院の経営が厳しいと言われる3つの理由!利益を安定させるコツやNG行動を解説」もあわせてチェックしてみてください。経営が厳しい状態から抜け出す対処法を解説しています!
1. スタッフに清潔感がない
ひと昔前は、整骨院の数は少なかったです。そのため、スタッフに清潔感がなくとも仕方なく通っていた顧客もいました。
しかし、現代では整骨院の数が増加傾向にあります。つまり、患者が整骨院を選べるようになったということです。
残念ながら、清潔感がない整骨院は選ばれる可能性が低いです!
とくに、ホームページやチラシなどで、スタッフに清潔感がないのはNG。「暗い写真を使っていないか?」「文字の字体・色使いに好感を持てるか?」などを気にしてみてください。
2. 院前や院内に気を遣っていない
院前・院内に清潔感があるか確認しましょう。「当たり前」と感じる方もいるかもしれませんが、意外とできていない整骨院が多いです。
とくに注意したいのは、ホームページやSNSなどに写真を掲載するシーンです。患者が「行きたい」と思えるようなものであるかチェックしてみましょう。
家族や友人など、第三者に意見を求めるのもよいですね!
3. ホームページを作り込んでいない
ホームページは作っているものの、情報量が足りていない整骨院は多いです。
作り込みが甘いと、集客にはつながりません!
ホームページを作る際は、患者が「通院前・通院時にどういった悩みを抱えているのか?」を考えましょう。読み手の気持ちを考えることで、集客につながる情報を入れられます。
ホームページの集客について知りたい方は、関連記事「【成功する】ホームページ集客の手順7STEP!効果を上げるコツや上手くいかない原因も解説」をご覧ください!
4. 広告の打ち出しが不足している
集客ができない原因は、主に以下の3つです。
- あなたのことを信用していない
- 先生の治療を信用していない
- あなたの整骨院に行かないといけない理由がわからない
この原因を払拭するのが広告です!
そもそも広告が少ないと、集客できない原因を拭いきれません。まずはいろいろな広告に挑戦し、一定数の患者さんを集めてみてください。
その後、費用対効果の高い広告を打ち出すにはどうすればよいか分析すると、効率的に集客が行えるでしょう。
5. 問診でミスをおかしている
問診は、患者の気持ちや要望を聞ける大切な機会です。加えて、自分がどんな人間であるのかを相手に知ってもらう場面でもあります。
問診する際には、以下の間違いをしていないかチェックしましょう。
チェックポイント | 概要 |
---|---|
否定していないか | 患者の行動や他の整骨院の治療を否定しない |
自分本位になりすぎていないか | 通院ペースや要望などを患者にあわせる |
相手にあわせすぎていないか | 自分のルールのなかでできるだけ患者にあわせる |
これらのミスは、つい問診でやってしまいがちです!
ぜひこの記事を参考にして、整骨院の経営を成功させてみてください!
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